皆さん、こんにちは。今週のブログ記事では、腰痛に対するリハビリテーションに焦点を当て、痛みの克服と回復への道について詳しくお話しします。腰痛に苦しむ患者様が、リハビリテーションを通じて健康な生活を取り戻すお手伝いができれば幸いです。

リハビリテーションの重要性

腰痛は日常生活に大きな制約をもたらすことがありますが、適切なリハビリテーションプログラムは痛みを緩和し、機能を回復させるのに効果的です。リハビリテーションは以下の点で重要な役割を果たします。

１．痛みの緩和

リハビリテーションは、痛みの緩和に向けた戦略を提供します。痛みの部位の循環を良くするためのストレッチやマッサージといったと徒手療法、物理療法、運動療法を選択して回復を促します。

また、鋭い痛みや、強い痛み、動かなくても生じる痛みは生活を送る上でもつらくなりますので、医師と連携しブロック注射や痛み止め、装具を併用しながら、早期に痛みを緩和させていきます。

特にリハビリで重要になるのがメカニカルストレスの対処になります。メカニカルストレスとは、力学的ストレスという意味になります。

メカニカルストレスとは、力学的ストレスという意味になります。

　ストレッチや、電気治療で循環を良くするだけの治療では、一時的に緩和しますが、根本的な問題が身体の歪みや生活習慣にある場合は、慢性的な腰痛や頻繁に繰り返される腰痛は緩和できません。当院の理学療法士は、メカニカルストレスを考慮したアプローチを学んでおりますので、その方に合わせた分析とアプローチを行い、痛みを継続的に緩和できるようにアプローチをしていきます。

2．筋力の回復

腰痛の影響で筋力が低下することがありますが、リハビリテーションを通じて筋力を回復させることで、腰の安定性が向上します。

急性腰痛発症者の筋力強化を行った群としない群の1年後の腰痛発症頻度を調査した研究では、筋力強化をしない群が84％、行った群30％の再発をしたとされており、適切な筋力強化は腰痛の再発予防にとても重要となります。

特に多いのが加齢に伴うインナーマッスルの弱化になります。インナーマッスルはコアとなる姿勢を保持する筋になりますが、意識して鍛えるのが難しいとされておりますので、セラピストが伴奏することで計画的に鍛えていきます。

３．適切な姿勢と動作の習得

リハビリテーションプログラムは、適切な姿勢と動作の習得をサポートし、再発を予防します。適切な可動域、筋力ができてくると、今度は獲得された可動域、筋力を用いて動作を脳に再学習させる必要があります。再学習された動作が習慣化されると腰への負担が減るため、腰痛も生じにくくなります。

４．生活の質の向上

　痛みの軽減と機能の回復により、患者様の生活の質が向上します。日常活動やスポーツへの復帰が可能になります。様々なお悩みがあると思いますので遠慮なくご相談ください。

リハビリテーションの流れ

リハビリテーションのアプローチは患者様の個別の状態に応じてカスタマイズされます。一般的なアプローチには以下が含まれます：

１。問診

　ご要望や今までの経緯をお聞きし、目標を一緒に考えていきます。

２．リハビリテーション評価

　専門的な評価技術　①疼痛検査（部位、種類、発症起点、安静時、動作時、整形外科テスト）、②可動域検査、③筋力検査、④動作分析、⑤日常生活調査を組み合わせて原因を追究していきます。

３．アプローチ

　ご要望と障害となっている問題を整理したうえで、説明し納得していただいたものに施術を行います。必要に応じて日常生活指導や、自宅でのトレーニングメニュの作成、装具・補助具の検討を行います

４．フォローアップ

　身体は定期的なメンテナンスが必要となりますので、そのやり方であったり、ここのお悩みを解決できるようにフォローアップさせていただきます。

５．こだわり

　腰痛は繰り返しやすい疾患として代表的です。我々はメカニカルストレスを考慮したリハビリを行うことで安定してきた方を多く経験しました。循環を良くするマッサージ、物理療法、シップ等も効果的ですが、繰り返しやすい方はぜひご相談ください。

まとめ

腰痛に対するリハビリテーションは、痛みの克服と健康な生活への道を開く鍵です。患者様の個別のニーズに合わせてカスタマイズされたリハビリテーションプログラムは、腰痛の管理と回復において不可欠です。治療プランを医師と共に評価し、適切なリハビリテーションアプローチを見つけることが大切です。

また、継続的な管理を行うために通える範囲の整形外科を受診することをお勧めいたします。当院は荒川区の町屋駅近くの整形外科になります。詳細は下記をクリックしてください。

次回のブログ記事では、腰痛に対する栄養や生活様式の影響に焦点を当てて詳しくご紹介いたします。お楽しみにしていてください。何かご質問や疑念があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。